15日の中国本土株式市場で上海総合指数は続落して始まった後、プラス圏に浮上する展開。中国ではきょう日本時間午前11時に4−6月期国内総生産（GDP）など主要経済指標が発表される予定で、様子見ムードが相場の重しとなっているもよう。

　指数は日本時間午前10時44分現在、前日比0.01％高の3528.91ポイントで推移している。セクター別では、航空・宇宙、宝飾、造船などが買われる半面、石油、石炭、繊維・アパレルなどが売られている。

　15日の香港市場でハンセン指数は反発して始まった。パウエル米連邦準備理事会（FRB）議長が14日の議会証言で緩和的金融政策の継続を表明したことで米長期金利が低下し、投資家が運用リスクを取りやすくなった。ただ、中国の2021年4−6月期国内総生産（GDP）の発表を前に、結果を見極めたい投資家は積極的な売買を手控えているもよう。

　指数は日本時間午前10時41分現在、前日比0.34％高の27881.60ポイントで推移している。個別では、ハイテク株のテンセント（00700）やアリババ集団（09988）、保険株のAIAグループ（01299）が買われて相場の上昇を主導。スポーツ用品大手の安踏体育用品（02020）も高い。一方、自動車株の吉利汽車（00175）とBYD（01211）、石油株のCNOOC（00883）とペトロチャイナ（00857）、シノペック（00386）が下げている。

                                 始値    前日比    騰落率 (%)

 上海総合指数                  3519.06     -9.44     -0.27

 上海B株指数                    264.50     -0.02     -0.01

 深セン成分指数               15014.91    -41.41     -0.28

 深センB株指数                 1231.99     -2.99     -0.24

 滬深300指数（CSI300指数）     5073.26     -9.82     -0.19