15日の香港市場は神経質な展開か。中国の国内総生産(GDP)など主要指標の発表を前に、序盤は様子見気分が広がりそうだ。中国国家統計局が午前に2021年4−6月期の実質GDPや6月の鉱工業生産などを公表する。米国ではパウエル連邦準備理事会(FRB)議長が14日の議会証言で緩和的金融政策の継続を表明したが、6月の米生産者物価指数が市場予想を上回る強い結果となったことで、市場でインフレ懸念が依然としてくすぶると予想する。
米長期金利の低下を受けてハイテク株に買いが入る半面、金融株に下押し圧力がかかりそうだ。14日のNY原油先物相場の反落は関連銘柄の売り材料になるだろう。
14日のNY株式相場は、ダウ平均が小幅に反発した一方で、ハイテク株主体のナスダック総合は続落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)、保険株の中国平安保険(
02318)とAIAグループ(
01299)が香港終値を上回った半面、中国ネット通販大手のアリババ集団(
09988)、銀行株の中国建設銀行(
00939)、香港公益株のホンコン・チャイナガス(
00003)が下回って引けた。