14日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日ぶりに反落。終値は前日比1.07%安の3528.50ポイントだった。深セン成分指数は0.88%安の15056.32ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆2151億500万元だった。
上海総合指数は終日マイナス圏で軟調に推移した。前日の米株安が嫌気されたほか、中国ではあすに4−6月期国内総生産(GDP)など主要経済指標の発表を控えており、様子見ムードが広がって相場の重しとなった。一方、積極的な買いにつながる目新しい材料が見当たらない中、2021年6月中間決算の見通しなどを手がかりに個別物色の動きが強まった。セクター別では、保険、銀行、造船がほぼ全面安となったほか、鉄鋼やソフトウエアも売られた。半面、製薬、化学繊維、酒造などが買われた。
A株市場では、著名投資家の李祿氏が率いるヒマラヤ・キャピタル・マネジメントがH株714万株を売却したことが明らかになったBYD(
002594)が大きく売られたほか、広州汽車集団(
601238)や中国アルミ(
601600)の下落も目立った。半面、独フォルクスワーゲンとバッテリー分野で戦略提携を行うと発表した国軒高科(
002074)や2021年6月中間決算で純利益が約11倍となる見通しを明らかにした京東方科技集団(
000725)が買われた。
上海B株指数は0.05%安の264.52ポイント、深センB株指数は0.97%安の1234.98ポイント。