14日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日ぶりに反落。前場終値は前日比0.58%安の27801.47ポイントだった。中国企業指数は0.44%安の10068.35ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で797億3000万HKドル。
ハンセン指数はマイナス圏で軟調に推移した。前日のNY市場で6月の米消費者物価指数(CPI)が上振れたことなどを受けて、主要3指数がそろって反落したことに加え、きょうの本土市場も軟調に推移したことから、リスクを回避する動きが優勢となった。また、米中関係では、シャーマン米国務副長官が7月末に訪中すると外電が報じたが、米政府が新疆ウイグル自治区におけるリスクを米企業に警告したほか、香港でも警告する方針との報道を受けて、米中対立の激化への懸念が強まっている。ほかにも、米国では14日に米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の議会証言、中国本土ではあすに4−6月期国内総生産(GDP)など主要経済指標の発表を控えており、投資家の様子見ムードが広がっているもよう。
個別では、自動車メーカーのBYD(
01211)や太陽光発電用ガラスメーカーの信義光能(
00968)が4%超安。アパレル株の申洲国際集団(
02313)や金融株の中国平安保険(
02318)、中銀香港(
02388)、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)なども下げている。半面、医薬品株の薬明生物技術(
02269)や石薬集団(
01093)、中国生物製薬(
01177)などが高い。アリババ傘下の阿里健康(
00241)や火鍋料理チェーンの海底撈国際(
06862)も買われている。