週明け12日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。前場終値は前営業日比0.68%高の27530.36ポイントだった。中国企業指数は0.79%高の9963.27ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で868億6000万HKドル。
ハンセン指数は高く始まった。中国人民銀行(中央銀行)が前週末に全面的な預金準備率引き下げを発表し、ポジティブ・サプライズと受け止められた。9日の米株式相場やきょうの中国本土相場の上昇も投資家心理を支えた。もっとも、買い一巡後は上げ幅を縮小。中国当局によるインターネット・プラットフォーム企業への監督強化を警戒する売りが上値を重くした。
個別では、ハイテク株の美団(
03690)や自動車株のBYD(
01211)、吉利汽車(
00175)が買われて相場の上昇を主導。外食大手の海底撈国際(
06862)は大幅に続伸している。医薬品株の石薬集団(
01093)、中国生物製薬(
01177)も高い。半面、高く始まったテンセント(
00700)が下げに転じた。同社傘下のゲーム動画配信2社の合併を中国当局が差し止め、売りを誘ったもよう。前週末に高かった安踏体育用品(
02020)と申洲国際集団(
02313)は下落。前週末に6月の製品出荷量を発表したスマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)も安い。