9日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に続落。終値は前日比0.04%安の3524.09ポイントだった。深セン成分指数は0.26%安の14844.36ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆1276億3800万元だった。
上海総合指数はほぼ終日マイナス圏で推移した。前日の米株安が嫌気されたほか、中国当局による監督管理強化の動きも警戒された。また、米国政府が早ければ米国時間9日にも新疆ウイグル自治区での人権侵害やハイテク監視を理由に少なくとも10社の中国企業・団体を実質的な禁輸措置の発動対象を収載する「エンティティー・リスト」に追加すると伝わり、米中関係の悪化なども警戒された。指数は一時、心理的節目の3500ポイントを下回る場面もあったが、後場に入って下げ幅を縮め、前日終値付近まで戻してきょうの取引を終えた。セクター別では、酒造や造船、家電などが売られた半面、非鉄金属や石炭、鉄鋼が買われた。
A株市場では、科大訊飛(
002230)や歌爾(
002241)、海信家電集団(
000921)の下落が目立った。半面、江鈴汽車(
000550)や広州汽車集団(
601238)、上海汽車集団(
600104)が買われたほか、2021年6月中間決算で純利益が約5倍となる見通しを明らかにした万華化学集団(
600309)も高かった。
上海B株指数は0.26%高の260.24ポイント、深センB株指数は0.87%高の1228.24ポイントだった。