9日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は9営業日ぶりに反発。前場終値は前日比0.65%高の27330.71ポイントだった。中国企業指数は0.32%高の9853.95ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で1081億HKドル。
ハンセン指数は小安く寄り付き、序盤は前日終値を挟んで一進一退。前日終値は昨年12月30日以来の安値圏だったとあって、次第に自律反発狙いの買いが優勢となった。8日のNY株式相場が反落した上、中国当局によるインターネット企業への規制強化も引き続き警戒され、朝方は下げ幅を広げる場面があった。ただ、相場の強気と弱気の分かれ目とされる250日移動平均(前引け時点で27116.29ポイント)付近で下値の堅さを確認すると、上げに転じて前場の取引を終えた。
個別では、ハイテク株のテンセント(
00700)と美団(
03690)、小米集団(
01810)、保険株のAIAグループ(
01299)が反発し、相場の上昇を主導。スポーツ用品の安踏体育用品(
02020)、外食大手の海底撈国際(
06862)、医薬品株の薬明生物技術(
02269)も大きく買われた。半面、長江実業集団(
01113)や龍湖集団(
00960)、華潤置地(
01109)など不動産株の下げがきつい。香港コングロマリットの新世界発展(
00017)は大幅に4日続落。同社と香港鉄路(
00066)が共同開発した高層住宅の建築基準違反を嫌気した売りが膨らんだ。