8日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に8営業日続落。終値は前日比2.89%安の27153.13ポイントだった。中国企業指数は3.22%安の9822.56ポイントと10000ポイントの大台を割った。メインボードの売買代金は概算で2052億5000万HKドル。
ハンセン指数は終日マイナス圏で軟調に推移した。中国の国家市場監督管理総局が7日、インターネット関連企業が実施した事業買収や共同出資企業の設立など22件について、独占禁止法に違反したとして罰金を科す行政処分を発表しており、ネット企業に対する監督管理の強化の動きが嫌気された。また、中国人民銀行(中央銀行)の範一飛副行長が決済サービス市場における独占行為はアント・グループ以外にもみられると指摘。近く状況を公表すると予告しており、警戒感が強まった。指数は大引けにかけて徐々に下げ幅を拡大し、下落幅は一時850ポイント(3.03%)に達する場面もあった。結局、昨年12月30日以来、約6カ月ぶり安値で取引を終えた。また、8営業日続落は2015年12月以来で最長となった。
ハンセン指数構成銘柄では、美団(
03690)が6%超下落したほか、アリババ集団(
09988)やテンセント(
00700)が4%前後下落した。原油先物価格の下落を受けてペトロチャイナ(
00857)やCNOOC(
00883)も売られた。海底撈国際(
06862)や申洲国際集団(
02313)の下落も目立った。上昇はホンコン・チャイナガス(
00003)や吉利汽車(
00175)など3銘柄のみだった。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は3.71%安の7548.54ポイント。新東方在線科技(
01797)やビリビリ(
09626)、BYDエレクトロニック(
00285)の下げがきつかった。