8日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比0.79%安の3525.50ポイントだった。深セン成分指数は0.38%安の14882.90ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆1971億3900万元だった。
上海総合指数は小高く寄り付いたものの、ほどなくしてマイナス圏に沈み、じりじりと下げ幅を拡大した。このところ当局が証券取引や上場企業への監督管理を強化する姿勢を強めており、市場への引き締めが厳しくなることへの懸念が重荷となった。中国の李克強首相が前日に開いた国務院常務会議で預金準備率の引き下げに言及したものの、市場の反応は限られた。
セクター別では、保険が全面安。石炭、医療、酒造、食品・飲料も売られた。半面、軍需関連や素材、電子部品が堅調。
A株市場では、金融株の招商銀行(
600036)、興業銀行(
601166)、中国太平洋保険(
601601)、新華人寿保険(
601336)が売られた。独占禁止法に違反したとして当局の行政処分を受けた蘇寧易購集団(
002024)が4%超の下げ。コンテナ大手の中国国際コンテナ(
000039)、重機大手の三一重工(
600031)、医薬品メーカーの上海復星医薬(
600196)、酒造の宜賓五糧液(
000858)も安い。半面、曙光信息産業(
603019)、寧波均勝電子(
600699)、大族激光科技産業集団(
002008)、立訊精密工業(
002475)などテクノロジー関連の一角が大幅逆行高。前日にストップ高を付けた自動車大手の広州汽車集団(
601238)が続伸した。
上海B株指数は0.39%安の259.56ポイント、深センB株指数は0.23%安の1217.68ポイントとともに4日ぶりに反落した。