7日の香港株式市場で、ハンセン指数は7営業日続落。終値は前日比0.40%安の27960.62ポイントだった。中国企業指数は1.17%安の10149.84ポイント。メインボードの売買代金は概算で1565億5000万HKドルだった。
ハンセン指数は終始マイナス圏で推移した。心理的節目の28000ポイントを大きく下回って寄り付いた後、同水準付近で一進一退の展開。後場終盤に入り、本土相場の上昇に伴って下げ幅を縮小したが、上値は重く勢いを欠き、結局節目を回復できないまま5月13日以来、ほぼ1カ月半ぶり安値で取引を終えた。中国当局が6日、海外に上場する中国企業への監督・管理を強化する方針を発表したことでハイテク株などが売られ、相場の重荷となった。休場明けとなった前日のNY市場でダウ平均が5営業日ぶりに反落したことも投資家心理を悪化させた。セクター別では、情報技術やエネルギー、コングロマリットが安い。半面、医療・ヘルスケアや工業、素材が高い。
ハンセン指数構成銘柄では、原油相場の下落を受けて、石油メジャー株のペトロチャイナ(
00857)、CNOOC(
00883)、シノペック(
00386)がそろって安い。ハイテク株の美団(
03690)、アリババ集団(
09988)、テンセント(
00700)のほか、銀行株のハンセン銀行(
00011)やHSBC(
00005)、中国本土不動産株の龍湖集団(
00960)や碧桂園(
02007)なども売られた。半面、医薬品株の薬明生物技術(
02269)や石薬集団(
01093)が高いほか、太陽光発電用ガラスメーカーの信義光能(
00968)や証券取引所運営の香港証券取引所(
00388)、スポーツ用品大手の安踏体育用品(
02020)なども買われた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は0.56%安の7603.77ポイントと4営業日続落した。動画プラットフォーム運営会社のビリビリ(
09626)や快手科技(
01024)が安い。SaaSプロバイダーの微盟集団(
02013)も大きく売られた。一方、白物家電メーカーの海爾智家(
06690)やソフトウエア開発会社の明源雲集団(
00909)が買われた。