6日の香港株式市場で、ハンセン指数は6営業日続落。終値は前日比0.25%安の28072.86ポイントだった。中国企業指数は0.04%安の10269.60ポイント。メインボードの売買代金は概算で1448億5000万HKドルだった。
ハンセン指数は終始マイナス圏で推移した。小安く寄り付いた後に下げ幅を広げ、心理的節目の28000ポイントを挟んで一進一退の展開が続いた。前日の米株式市場が休場だったため、手掛かり難の中、本土市場が軟調に推移したことが地合いを悪化させた。ただ、ハンセン指数は前日まで5営業日続落した後とあって、自律反発を狙った買いが相場をある程度支えた。結局は28000ポイントを回復して終えたものの、前日に続き、5月14日以来ほぼ1カ月半ぶり安値を更新した。
ハンセン指数構成銘柄では、医薬品受託開発の薬明生物技術(
02269)が8%超安と急落。中国の国家薬品監督管理局が先週末に発表した抗腫瘍薬の臨床研究開発に関するガイドラインの草案を受け、新薬承認件数が今後減少すれば同社の収益力に影響を及ぼすとの懸念が浮上した。医薬品通販事業者の阿里健康(
00241)、製薬株の石薬集団(
01093)も安い。6月の新車販売台数が前年同月比51%増加したと発表したBYD(
01211)は朝高後に下げに転じた。半面、火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)が4%超の大幅逆行高。前日に安かったネット関連株のアリババ集団(
09988)、美団(
03690)、テンセント(
00700)が反発した。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は0.85%安の7646.94ポイントと3営業日続落した。平安健康医療科技(
01833)、閲文集団(
00772)、同程芸龍(
00780)が大きく売られた半面、ネットイース(
09999)、新東方在線科技(
01797)などが上昇した。