週明け5日の香港株式市場で、ハンセン指数は5営業日続落。終値は前営業日比0.59%安の28143.50ポイントだった。中国企業指数は1.36%安の10274.18ポイント。メインボードの売買代金は概算で1653億9000万HKドルだった。
ハンセン指数は安く始まった。中国政府がネット企業への統制を強めているとの見方からハイテク株が売られ、相場の重荷だった。中国のインターネット規制当局が4日、配車アプリ最大手の滴滴出行について、個人情報の収集と利用に関する法律や規則の重大な違反を理由に、アプリのダウンロードの停止を命令。5日には、米国に上場する中国ネット企業2社のアプリについても調査を始めたと発表した。前週末の米株高を受け、序盤にハンセン指数がプラス圏に浮上する場面があったが、ほどなく失速。終値は5月14日以来ほぼ1カ月半ぶりの低水準となった。セクター別では、情報技術や医療・ヘルスケアが下げた半面、素材、エネルギーが上げた。
ハンセン指数構成銘柄では、ハイテク株の美団(
03690)、アリババ集団(
09988)、テンセント(
00700)、阿里健康(
00241)が売られて相場の下げを主導。医薬品株の薬明生物技術(
02269)と石薬集団(
01093)、中国生物製薬(
01177)もそろって下げた。半面、前週末に安かった自動車メーカーの吉利汽車(
00175)とBYD(
01211)、スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)が大幅に上昇。香港不動産株のLink REIT(
00823)、恒隆地産(
00101)、九龍倉置業地産(
01997)、恒基兆業地産(
00012)の上昇が目立った。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は2.28%安の7712.19ポイントと大幅に続落した。快手科技(
01024)や海爾智家(
06690)、百度(
09888)の下げがきつい。一方、ASMパシフィック(
00522)が続伸した。