週明け5日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日ぶりに反発。終値は前営業日比0.44%高の3534.32ポイントだった。深セン成分指数も0.33%高の14718.66ポイントと3営業日ぶりに反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆60億4800万元だった。
上海総合指数はプラス圏での推移が目立った。前週末に2%近く下落し、約2週ぶり安値を付けた後とあって、買い戻す動きが広がったほか、前週末の米株高も好感された。ただ、中国メディアの財新と英IHSマークイットが5日に発表した2021年6月の財新中国サービス業購買担当者景気指数(PMI)が50.3と前月から4.8ポイント低下し、ここ14カ月でもっとも低い水準となったことが嫌気されたほか、積極的な買いにつながる目新しい材料が見当たらない中、一時マイナス圏に沈む場面もあった。セクター別では、非鉄金属や通信、電子部品などが買われた半面、航空・空港運営、製薬、食品・飲料などが売られた。
A株市場では、重慶長安汽車(
000625)やBYD(
01211)が買われたほか、万華化学集団(
600309)や上海国際港務(
600018)、中国アルミ(
601600)の上昇も目立った。コバルト価格の上昇を受けて浙江華友鈷業(
603799)なども買われた。半面、銀行保険監督管理委員会が行政処罰を決めたと伝わった中国郵政儲蓄銀行(
601658)が売られたほか、美的集団(
000333)や三七互娯網絡科技集団(
002555)も下げた。
上海B株指数は1.71%高の257.70ポイントと3営業日ぶりに反発、深センB株指数は1.09%高の1208.78ポイントと反発した。