週明け5日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は5営業日続落。前場終値は前営業日比0.45%安の28181.72ポイントだった。中国企業指数は1.13%安の10297.63ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で885億1000万HKドルだった。
ハンセン指数は安く始まった。中国政府がネット企業への統制を強めているとの見方からハイテク株が売られ、相場の重荷となった。中国のインターネット規制当局が4日、配車アプリ最大手の滴滴出行について、個人情報の収集と利用に関する法律や規則の重大な違反を理由に、アプリのダウンロードの停止を命じた。前週末の米株高を受けて序盤にプラス圏に浮上する場面があったが、ほどなく失速。アジア時間きょう午前のダウ平均先物が軟調に推移し、投資家心理を悪化させたもよう。
個別では、ハイテク株の美団(
03690)、アリババ集団(
09988)、テンセント(
00700)、小米集団(
01810)が売られて相場の下げを主導。医薬品株の薬明生物技術(
02269)と石薬集団(
01093)、中国生物製薬(
01177)も下げた。半面、前週末に安かった自動車メーカーの吉利汽車(
00175)とBYD(
01211)、スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)が大幅に上昇。香港不動産株のLink REIT(
00823)、恒隆地産(
00101)、長江実業集団(
01113)、香港コングロマリットの新世界発展(
00017)の上昇が目立った。