休場明け2日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日続落。終値は前営業日比1.80%安の28310.42ポイントだった。中国企業指数は2.32%安の10415.58ポイント。メインボードの売買代金は概算で1758億8000万HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付いたものの、その後はマイナス圏で軟調に推移した。米雇用統計の発表を今晩に控えて様子見ムードが広がったほか、積極的な買いにつながる目新しい材料が見当たらない中、中国本土市場の下落も投資家心理を冷やした。また、市場では、ネット企業に対する当局の取り締まりがほぼ終盤に近づいているとの期待が広がっていたが、ここに来て広東省が取り締まりを強化する方針を示したことで、ネット関連株が売られて相場の重しとなった。指数は結局、6月22日以来の安値できょうの取引を終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、美団(
03690)が5%超下落したほか、アリババ集団(
09988)やテンセント(
00700)も売られた。信義光能(
00968)は8%超下落。BYD(
01211)や吉利汽車(
00175)の下落も目立った。半面、恒安国際集団(
01044)や中国海外発展(
00688)が買われた。
この他では、康希諾生物(
06185)やファースト・トラクター(
00038)の下落が目立った。半面、2021年6月中間決算で黒字転換する見通しを発表して取引を再開したシンガマス・コンテナ(
00716)が8%近く上昇。玖龍紙業(
02689)や理文造紙(
02314)はそろって10%超上昇した。