2日の中国本土株式市場で、上海総合指数は大幅に続落。終値は前日比1.95%安の3518.76ポイントだった。深セン成分指数は2.45%安の14670.71ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆28億5900万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いた後、じりじりと下げ幅を拡大した。中国の習近平国家主席は1日の中国共産党創立100周年記念式典の演説で、「外国勢力によるいじめや圧力を決して容認しない」など欧米をけん制する発言が目立ったことから、対立の激化に対する懸念が重荷となった。週末を前にリスクを回避する動きが優勢となり、指数は6月16日以来、約2週ぶり安値で終えた。
セクター別では、保険が全面安。証券、銀行、酒造、航空機製造・宇宙関連、医療が売られた。半面、非鉄金属、石油の一角が上昇した。
A株市場では、免税店運営の中国旅遊集団中免(
601888)が6%超の大幅安。銀行株の平安銀行(
000001)、招商銀行(
600036)、寧波銀行(
002142)、酒造の貴州茅台酒(
600519)、宜賓五糧液(
000858)、テクノロジー関連の立訊精密工業(
002475)、杭州海康威視数字技術(
002415)の下げが目立った。前日に高かった海爾智家(
600690)が反落した。半面、コンテナ大手の中国国際コンテナ(
000039)が約8%の大幅逆行高となったほか、自動車メーカー広州汽車集団(
601238)、港湾運営の上海国際港務(
600018)、造船大手の中国船舶重工(
601989)が上昇した。
上海B株指数は0.53%安の253.37ポイントと続落、深センB株指数は0.17%安の1195.75ポイントと3日ぶりに反落した。