30日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日続落。終値は前日比0.57%安の28827.95ポイントだった。中国企業指数は0.87%安の10663.39ポイント。メインボードの売買代金は概算で1402億9000万HKドル。
ハンセン指数は高く始まったものの、買い一巡後は下げに転じた。後場に一段安となり、終値は23日以来1週間ぶりの低水準だった。あすは香港特別行政区設立記念日で香港市場が休場となる上、6月の米雇用統計の発表を7月2日に控え、幅広いセクターで売りが優勢となった。米国の金融政策に影響する雇用統計の結果を見極めたいとして、様子見ムードが強まったもよう。寄り付き前に発表された中国の6月の購買担当者景気指数(PMI)は、製造業PMIが市場予想から上振れた半面、非製造業PMIは前月比1.7ポイント低下するまちまちの内容。あすは英IHSマークイットが6月の財新中国製造業PMIを発表する。
ハンセン指数構成銘柄では、ハイテク株の小米集団(
01810)とテンセント(
00700)、阿里健康(
00241)、本土不動産株の華潤置地(
01109)と中国海外発展(
00688)、碧桂園(
02007)、龍湖集団(
00960)が下げ、相場の重荷だった。前日高かった恒安国際集団(
01044)と信義光能(
00968)が下落。自動車株の吉利汽車(
00175)は大幅に続落した。半面、香港・マカオ間の移動規制が緩和されるとの観測が浮上し、カジノ株の銀河娯楽(
00027)とサンズ・チャイナ(
01928)が大きく買われた。香港不動産株の九龍倉置業地産(
01997)、石油株のペトロチャイナ(
00857)、保険株のAIAグループ(
01299)はそろって上げた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は0.56%安の8155.37ポイントと続落した。快手科技(
01024)、明源雲集団(
00909)、微盟集団(
02013)がともに3%超下落。一方、半導体ファウンドリーのSMIC(
00981)、ゲーム大手のネットイース(
09999)が買われた。