30日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日ぶりに反発。終値は前日比0.50%高の3591.20ポイントだった。深セン成分指数は1.08%高の15161.70ポイントと反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9425億2000万元だった。
上海総合指数はほぼ終日プラス圏で推移した。寄り付き前に発表された6月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が50.9と市場コンセンサス予想(50.8)を小幅に上回ったことが好感された。ただ、積極的な買いにつながる目新しい材料が見当たらない中、週末の米雇用統計発表を前に様子見ムードが広がり、心理的節目の3600ポイントには届かなかった。セクター別では、電子部品、IT、通信などが買われた半面、観光・ホテル、製紙、食品・飲料などが売られた。なお、香港市場は香港特別行政区設立記念日であす休場となるため、香港から中国本土株に投資する「滬股通(上海コネクト・ノースバウンド)」と「深股通(深センコネクト・ノースバウンド)」は中止だった。
A株市場では、ホテルのスマート化などで杭州西軟信息技術と戦略提携した科大訊飛(
002230)が大幅高。2021年6月中間決算で黒字転換する見通しを発表した万達電影(
002739)も高い。半面、立訊精密工業(
002475)や牧原食品(
002714)、王府井集団(
600859)が安かった。
上海B株指数は0.48%高の255.32ポイントと3日ぶりに反発、深センB株指数は0.57%高の1193.51ポイントと反発した。