29日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比0.94%安の28994.10ポイントだった。中国企業指数は0.98%安の10757.30ポイント。メインボードの売買代金は概算で1461億2000万HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付いたものの、ほどなくしてマイナス圏に沈み、じりじりと下げ幅を拡大した。指数が先週末に心理的節目の29000ポイントを回復しただけに、あすの6月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)を前に、利益確定売りが優勢。中国本土で上海総合指数が続落し、節目の3600ポイントを割り込んだことが嫌気されたほか、きょうは指数先物の最終売買日に当たるため、持ち高調整の売りも重荷となったもよう。指数は後場後半に29000ポイントを割り込み、終盤は同節目を挟んでもみ合ったが、結局は大台を守れなかった。
ハンセン指数構成銘柄では、原油相場の下落を受けて石油メジャーのシノペック(
00386)、ペトロチャイナ(
00857)、CNOOC(
00883)がそろって安い。医薬品メーカーの石薬集団(
01093)が約3%の下げ。医薬品通販事業者の阿里健康(
00241)は4日ぶりに反落した。半面、火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)が8%超高と急伸した。今月7日からハンセン指数構成銘柄に加わった太陽光発電用ガラスメーカーの信義光能(
00968)、不動産管理会社の碧桂園服務(
06098)が上昇した。
このほかでは、2021年3月本決算の予想下振れを嫌気して都市ガス大手中国ガス(
00384)が5%超の下げ。一方、自然派コスメブランドのロクシタン(
00973)が決算内容を受けて証券各社による目標株価の引き上げが相次ぎ、3%超高で終えた。