黒色暴雨による警報発令で午後のみの半日取引だった週明け28日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日ぶりに反落。終値は前営業日比0.07%安の29268.30ポイントだった。中国企業指数は0.14%安の10863.57ポイント。メインボードの売買代金は概算で1015億9000万HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付いた後、ほどなくしてマイナス圏に沈んだ。下げ幅を一時縮小する場面もあったが、支援材料に欠け、結局マイナス圏できょうの取引を終えた。前週末のNY市場が上昇した流れを引き継いで買いが先行したが、ハンセン指数は先週末に心理的節目の29000ポイントを回復し、約3週ぶり高値を付けて取引を終えていることもあり、利益確定の売りが出た。また、30日には中国で6月の製造業購買担当景気指数(PMI)が発表されるため、様子見ムードも広がった。セクター別では、素材や金融、エネルギーなどが下げた半面、医療・ヘルスケアや一般消費財などが買われた。
ハンセン指数構成銘柄では、上海の「科創板」への上場申請を撤回した自動車株の吉利汽車(
00175)が安い。飲料株のバドワイザーAPAC(
01876)、マカオカジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)、金融株のAIAグループ(
01299)なども下げた。一方、繊維・アパレル株の安踏体育用品(
02020)や申洲国際集団(
02313)が高い。ハイテク株のアリババ集団(
09988)や自動車株のBYD(
01211)もしっかり。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は0.50%高の8276.63ポイントと4営業日続伸した。中国検索エンジン最大手の百度(
09888)や自動車情報プラットフォームの汽車之家(
02518)などが高い。半面、オンライン旅行大手の同程芸龍(
00780)や家電メーカーの海爾智家(
06690)、半導体のASMパシフィック(
00522)やSMIC(
00981)などがさえない。