週明け28日の中国本土株式市場で、上海総合指数は6営業日ぶりに小幅反落。終値は前営業日比0.03%安の3606.37ポイントだった。深セン成分指数は0.98%高の15150.17ポイントと続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆174億8200万元だった。
上海総合指数はマイナス圏での推移が目立った。前週末の米株高を好感してプラス圏で推移する場面もあったが、積極的な買いにつながる目新しい材料が見当たらない中、上値は重かった。指数は前週末まで5日続伸し、約2週ぶり高値を付けていた後とあって、利益確定の売りが広がり、一時、心理的節目の3600ポイントを割る場面もあった。また、30日には6月の製造業購買担当景気指数(PMI)が発表される予定で、様子見ムードも強まった。セクター別では、保険と航空・空港運営が全面安。石炭や銀行、鉄鋼も売られた。半面、医療、医薬、電力などが買われた。なお、黒色暴雨の警報発令で香港市場が前場の取引を中止した影響で、香港市場との相互取引は北京時間午後1時半からの再開となった。
A株市場では、巨人網絡集団(
002558)や本鋼板材(
000761)、中国神華能源(
601088)や上海国際機場(
600009)の下落が目立った。半面、上海復星医薬(
600196)がストップ高を付けたほか、牧原食品(
002714)や新希望六和(
000876)の上昇も目立った。香港証券取引所に上場申請を行ったと発表した中国旅遊集団中免(
601888)は3%超上昇した。
上海B株指数は0.22%安の254.20ポイントと4営業日ぶりに反落、深センB株指数は0.06%高の1192.73ポイントと5営業日続伸した。