25日の中国本土株式市場で、上海総合指数は5日続伸。終値は前日比1.15%高の3607.56ポイントだった。深セン成分指数は1.48%高の15003.85ポイントと反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆546億500万元だった。
上海総合指数はほぼ横ばいで寄り付いた後、序盤はマイナス圏に沈む場面もあったが、ほどなくして上向きに転じ、もみ合いながら上げ幅を拡大した。中国人民銀行(中央銀行)が前日、公開市場操作(オペ)による資金供給規模を約4カ月ぶりに300億元に引き上げ、きょうも同様に300億元の資金供給を実施したことを好感。人民銀が市場資金のひっ迫を望まず、ある程度の流動性を維持する狙いがあると受け止められ、投資家心理の改善につながった。指数は後場に心理的節目の3600ポイントに乗せ、終値ベースで6月10日以来、約2週間ぶりに同節目を回復した。
セクター別では、証券、保険、銀行がほぼ全面高。化学繊維、石炭、鉄鋼も高い。半面、造船、防犯設備、通信、輸送用設備が売られた。
A株市場では、資産再編計画を発表し、きょうから取引を再開した空港運営の上海国際機場(
600009)、国家医薬品集中調達での受注を発表した医薬品メーカーの麗珠医薬集団(
000513)が高い。非鉄金属の中国アルミ(
601600)、紫金鉱業集団(
601899)、鉄鋼のアンガン・スチール(
000898)、本鋼板材(
000761)や、化学製品メーカーの万華化学集団(
600309)も上昇が目立った。半面、前日まで3日連続でストップ高を付けた自動車部品メーカーの寧波均勝電子(
600699)が売られたほか、格安航空の春秋航空(
601021)、ゲーム関連の三七互娯網絡科技集団(
002555)、映画館運営の万達電影(
002739)がさえない。
上海B株指数は0.49%高の254.77ポイントと3日続伸、深センB株指数は0.44%高の1191.96ポイントと4日続伸した。