25日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3日続伸。前場終値は前日比1.14％高の29210.31ポイントだった。中国企業指数は1.58％高の10846.01ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で777億5000万HKドル。

　ハンセン指数は心理的節目の29000ポイントに乗せて寄り付いた後、徐々に上げ幅を拡大した。バイデン米大統領がインフラ投資で超党派の上院議員と合意に至ったと発表したことを受け、前日のNY市場でダウ平均が322米ドル高、S&P500とナスダック総合が史上最高値を更新したことが好感された。中国本土市場が上昇したことも買い安心感につながった。

　個別では、バドワイザーAPAC（01876）が4％超上昇したほか、美団（03690）や創科実業（00669）、香港証券取引所（00388）の上昇も目立った。北京金源鴻大房地産と北京の不動産プロジェクトを共同開発することを発表した首創置業（02868）は59.63％高と急騰。半面、サンズ・チャイナ（01928）や中国生物製薬（01177）、吉利汽車（00175）が軟調だった。

                                 引値    前日比    騰落率 (%)

 ハンセン指数                 29210.31    327.85      1.14

 中国企業指数                 10846.01    168.70      1.58

 レッドチップ指数              4069.56     31.56      0.78

 GEM指数                        103.07      0.03      0.03

　25日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は5日続伸。前場終値は前日比0.79％高の3594.79ポイントだった。深セン成分指数は1.07％高の14943.51ポイント。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で6537億3800万元だった。

　上海総合指数はほぼ横ばいに寄り付いた後、序盤はマイナス圏に沈む場面もあったが、ほどなくして上向きに転じ、もみ合いながら上げ幅を拡大した。中国人民銀行（中央銀行）が前日、公開市場操作（オペ）による資金供給規模を約4カ月ぶりに300億元に引き上げ、きょうも同様に300億元の資金供給を実施したことを好感。人民銀が市場資金のひっ迫を望まず、ある程度の流動性を維持する狙いがあると受け止められ、投資家心理の改善につながった。

　セクター別では、証券、保険、銀行がほぼ全面高。化学繊維、石炭も買われている。半面、造船、通信、防犯設備、自動車が安い。

　上海B株指数は0.15％高の253.91ポイント、深センB株指数は0.14％安の1184.96ポイントだった。