24日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比0.23%高の28882.46ポイントだった。中国企業指数は0.03%高の10677.31ポイント。メインボードの売買代金は概算で1339億5000万HKドル。
ハンセン指数は、前日の米株式市場でハイテク株が上昇した流れを引き継ぎ、序盤に高く推移した。ただ、心理的節目の29000ポイントに近い水準では利益確定売りに押され、中盤には一時マイナス圏に沈む場面があった。米商務省が安全保障上の懸念がある外国企業を列挙する「エンティティー・リスト」に中国の5企業・団体を追加したことで、米中関係の悪化が警戒されたもよう。後場は小高く推移し、終値は4日以来ほぼ3週ぶりの高水準となった。セクター別では、エネルギーと医療・ヘルスケアが上げた半面、一般消費財と公共事業が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、ハイテク株の美団(
03690)やアリババ集団(
09988)、阿里健康(
00241)が上昇して相場を支えた。中国当局が分散型太陽光発電の振興策を打ち出すと伝わり、信義光能(
00968)が大幅高。石油株のシノペック(
00386)とペトロチャイナ(
00857)は続伸した。半面、電動工具大手の創科実業(
00669)が急落。スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)、スポーツ用品の安踏体育用品(
02020)は反落した。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は0.24%高の8039.76ポイントと続伸した。そのほか、不動産株の中国恒大集団(
03333)が後場に急伸。28日に償還期限を迎える米ドル建て社債について、17億5000万米ドルに上る元利払いの手はずを整えた前引け後に発表したことで、債務不履行への懸念が後退した。