24日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅ながら4日続伸。終値は前日比0.01%高の3566.65ポイントだった。深セン成分指数は0.40%安の14784.80ポイントと6営業日ぶりに反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆129億8700万元だった。
上海総合指数はほぼ横ばいで寄り付き、ほどなくしてマイナス圏に沈んだ。前日まで3日続伸し、約2週間ぶり高値を付けた後とあって、利益確定売りが出た。米中対立の先鋭化に対する懸念も重荷。米商務省は23日、太陽光発電パネルに使われる単結晶シリコンや多結晶シリコンの製造などに従事する中国企業5社が新疆ウイグル自治区での人権侵害に関与したとして、実質的な禁輸措置の発動対象を収載する「エンティティー・リスト」に加えた。ただ、下値の堅さが意識されると下げ幅を縮め、売り一巡後はおおむね前日終値付近でもみ合った。
セクター別では、航空機製造・宇宙関連、ソフトウエアサービス、医療が安い。半面、送配電設備や、インフラ建設、証券が堅調だった。
A株市場では、自動車部品メーカーの寧波均勝電子(
600699)が3日連続のストップ高。アップル関連銘柄の立訊精密工業(
002475)が続伸したほか、建材メーカー大手の方大集団(
000055)、監視システム世界的大手の杭州海康威視数字技術(
002415)も高い。自社株買いの取得株数が23日時点で発行済み株数の1%超に達したと発表した鉄鋼大手の宝山鋼鉄(
600019)が上昇した。半面、製薬大手の江蘇恒瑞医薬(
600276)が4%超の下げ。5回目の国家医薬品集中調達で、主力製品の造影剤が落札候補に選ばれなかったことから失望売りが出た。小売りの王府井集団(
600859)、テクノロジー株の紫光(
000938)、科大訊飛(
002230)、ゲーム関連の奥飛娯楽(
002292)が売られた。
上海B株指数は0.77%高の253.54ポイントと続伸、深センB株指数は0.32%高の1186.68ポイントと3日続伸した。