24日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に続伸。前場終値は前日比0.08%高の28838.96ポイントだった。中国企業指数は0.06%高の10679.86ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で757億5000万HKドル。
ハンセン指数は、前日の米株式市場でハイテク株が上昇した流れを引き継ぎ、序盤に高く推移した。ただ、心理的節目の29000ポイントに近い水準では利益確定売りに押され、次第に上げ幅を縮小。前引けにかけて一時マイナス圏に沈む場面があった。米商務省が安全保障上の懸念がある外国企業を列挙する「エンティティー・リスト」に中国の5企業・団体を追加したことで、米中関係の悪化が警戒されたもよう。中国本土相場の下落も投資家心理を悪化させた。
個別では、ハイテク株の美団(
03690)やアリババ集団(
09988)、阿里健康(
00241)、舜宇光学科技(
02382)が上昇して相場を支えた。中国当局が分散型太陽光発電の振興策を打ち出すと伝わり、信義光能(
00968)が大幅高。不動産株の龍湖集団(
00960)や中国海外発展(
00688)の上昇も目立つ。半面、電動工具大手の創科実業(
00669)が急落。スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)、乳業大手の中国蒙牛乳業(
02319)は反落している。