23日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反発。終値は前日比1.79%高の28817.07ポイントだった。中国企業指数は1.95%高の10673.91ポイント。メインボードの売買代金は概算で1565億6000万HKドルだった。
ハンセン指数は小高くスタート。上げ幅を次第に拡大し、終盤には一時2%を超えた。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が議会証言でインフレ加速は一時的との見方を改めて強調したことで、22日のNY株式相場が上昇した流れを引き継いだ。きょうの中国本土相場の上昇も買い安心感につながり、幅広いセクターで買いが優勢。ハンセン指数の終値は11日以来ほぼ2週間ぶりの高値圏となった。
ハンセン指数構成銘柄では、大型ハイテク株の美団(
03690)とアリババ集団(
09988)、テンセント(
00700)が反発し、相場を押し上げた。米アップルがスマートフォン「iPhone」の次期モデルを今年9月に発表するとの観測を背景に、スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)と瑞声科技(
02018)も買われた。自動車メーカーの吉利汽車(
00175)と不動産管理の碧桂園服務(
06098)の上昇も目立った。半面、前日高かった海底撈国際(
06862)や九龍倉置業地産(
01997)が下げた。カジノ株の銀河娯楽(
00027)は続落した。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は2.66%高の8020.23ポイントと3日ぶりに反発。華虹半導体(
01347)と快手科技(
01024)が急反発した。一方、新東方在線科技(
01797)が反落した。