23日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続伸。終値は前日比0.25%高の3566.22ポイントだった。深セン成分指数は1.00%高の14843.83ポイントと5営業日続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆668億2000万元だった。
上海総合指数は序盤にマイナス圏に沈む場面もあったが、その後はプラス圏で堅調に推移した。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が22日の議会証言でインフレ加速は一時的との見方を改めて強調し、早期の利上げ観測をけん制したと受け止められ、前日のNY市場が上昇した流れを引き継いだ。ただ、積極的な買いにつながる目新しい材料が見当たらない中、上値は重く、終盤に前日終値付近まで戻す場面もあった。指数は結局、6月11日以来、約2週ぶりの高値で取引を終えた。セクター別では、石炭、電子部品、素材などが買われた半面、酒造、造船、食品・飲料などが売られた。
A株市場では、米アップルが近く新型iPhoneを発表するとの観測から、立訊精密工業(
002475)や歌爾(
002241)が買われた。世界的な半導体不足が下期には改善するとの見方から重慶長安汽車(
000625)や江鈴汽車(
000550)も高い。今週中にも香港で上場を申請すると伝わった中国旅遊集団中免(
601888)も買われた。半面、張裕ワイン(
000869)や宜賓五糧液(
000858)、貴州茅台酒(
600519)の下落が目立った。
上海B株指数は0.41%高の251.61ポイントと3日ぶりに反発、深センB株指数は0.77%高の1182.89ポイントと続伸した。