23日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反発。前場終値は前日比1.46%高の28721.85ポイントだった。中国企業指数は1.43%高の10619.02ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で808億3000万HKドルだった。
ハンセン指数は小高く始まり、次第に上げ幅を拡大。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が22日の議会証言でインフレ加速は一時的との見方を改めて強調したことで、NY株式相場が上昇した流れを引き継いだ。前日のハンセン指数終値は5月17日以来ほぼ1カ月ぶりの安値だっただけに、値ごろ感に注目した買いが入ったもよう。中国本土相場の上昇も買い安心感につながり、ハンセン指数は前場の高値圏で引けた。
個別では、大型ハイテク株の美団(
03690)とアリババ集団(
09988)、テンセント(
00700)が反発し、相場を押し上げた。米アップルがスマートフォン「iPhone」の次期モデルを今年9月に発表するとの観測を背景に、スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)と瑞声科技(
02018)も買われた。自動車メーカーの吉利汽車(
00175)とBYD(
01211)の上昇も目立つ。半面、前日高かった海底撈国際(
06862)の下げがきつい。カジノ株の銀河娯楽(
00027)とサンズ・チャイナ(
01928)は続落した。