22日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比0.63%安の28309.76ポイントだった。中国企業指数は0.74%安の10469.80ポイント。メインボードの売買代金は概算で1413億7000万HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付いた後、前日終値を挟んだ一進一退の展開だったが、後場に入るとマイナス圏に沈み、下げ幅を拡大した。結局、5月17日以来、約1カ月ぶり安値で引けた。前日の米株式市場が反発した流れを引き継いで買い戻しの動きが見られたが、支援材料に乏しかった。バイデン米政権が中国新疆ウイグル自治区で産出する多結晶シリコンの輸入禁止を検討しているとの報道を受けて米中対立の激化が懸念された。また、米連邦準備理事会(FRB)が利上げ開始を前倒しするとの観測が強まる中、パウエルFRB議長の米下院特別小委員会での証言を控えて様子見ムードも広がった。セクター別では情報技術が大きく下げたほか、必需消費財や一般消費財も売られた。半面、エネルギーや素材、公共事業が上げた。
ハンセン指数構成銘柄では、ハイテク株の美団(
03690)やテンセント(
00700)、アリババ集団(
09988)などが安い。マカオカジノ株の銀河娯楽(
00027)やサンズ・チャイナ(
01928)、自動車メーカーのBYD(
01211)なども大きく下げた。半面、原油相場の上昇を受けて石油株のペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)、CNOOC(
00883)が高い。都市ガス独占事業者のホンコン・チャイナガス(
00003)や電動工具大手の創科実業(
00669)、医薬品メーカーの石薬集団(
01093)も買われた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は1.81%安の7812.23ポイントと続落。SaaSプロバイダーの微盟集団(
02013)や大手ファウンドリーの華虹半導体(
01347)の下げがきつい。一方、パソコン世界最大手のレノボグループ(
00992)やヘルステック大手の平安健康医療科技(
01833)が高い。