22日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比0.80%高の3557.41ポイントだった。深セン成分指数は0.38%高の14696.29ポイントと4営業日続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆113億9600万元。
上海総合指数は終始プラス圏で推移した。前日のNY市場でダウ平均が反発したことを好感。原油相場の上昇を手掛かりに石油株が大きく買われ、相場の上昇をけん引した。イラン大統領選で対米強硬派のライシ師が選出されたこと受けて、イラン核合意再建を巡る米国との交渉が難航し、イラン産原油の供給が遅れるとの見方から、足元で原油相場の上昇が続いた。22日のブレント原油先物価格は1バレル当たり75米ドルを突破し、2019年4月以来の高水準となった。もっとも、市場全体を動かす材料に乏しいなか、3560ポイント付近では上値が重かった。
セクター別では、石油のほか、農業、造船、石炭などが高い。半面、ソフトウエア、電子・IT、鉄鋼、証券が軟調だった。
A株市場では、自動車部品メーカーの寧波均勝電子(
600699)がストップ高を付けたほか、自動車メーカーの広州汽車集団(
601238)、上海汽車集団(
600104)、車載リチウム電池メーカーの国軒高科(
002074)も高い。製薬株の上海復星医薬(
600196)、豚肉大手の新希望六和(
000876)や、石油メジャーのペトロチャイナ(
601857)、シノペック(
600028)が買われた。半面、鉄鉱石先物の下落などを嫌気して鉄鋼大手のアンガン・スチール(
000898)が大幅安。テクノロジー株の用友網絡科技(
600588)、浙江水晶光電科技(
002273)、ゲーム関連の三七互娯網絡科技集団(
002555)、巨人網絡集団(
002558)が下げた。
上海B株指数は0.04%安の250.5ポイントと小幅に続落、深センB株指数は0.91%高の1173.86ポイントと反発した。