週明け21日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比0.12%高の3529.18ポイントだった。深セン成分指数は0.40%高の14641.29ポイントと3営業日続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆142億8000万元だった。
上海総合指数は前日の米株安を嫌気して安く始まった後、序盤に一時プラス圏に浮上する場面もあったが、勢いは続かず。後場はマイナス圏での推移が目立ったが、大引け間際にプラス圏に浮上してきょうの取引を終えた。米連邦準備理事会(FRB)が利上げ開始を前倒しするとの観測が強まる中、投資家の慎重姿勢が強まったが、中国の景気回復見通しを背景に景気循環株などが買われた。中国の全国銀行間同業折借中心が発表した6月の最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)は、1年物が3.85%、5年以上物は4.65%で、14カ月連続の据え置きとなった。セクター別では、軍需と造船がほぼ全面高となったほか、医療や鉄鋼も買われた。半面、石炭や空港運営、保険が売られた。
A株市場では、アンガン・スチール(
000898)や立訊精密工業(
002475)が大幅高。ネット各社が6月1−18日の日程で開催していた大規模なセールイベント、「618」セールで、期間中の配送量が前年同期に比べ4割超増加したことを明らかにした順豊控股(
002352)は5%超上昇した。半面、中国神華能源(
601088)やエン州煤業(
600188)が安い。国家発展改革委員会と市場監督管理総局が全国の石炭取引所を視察し、石炭など商品価格動向に注視するとともに、市場秩序を保つため、違法行為などの厳格な取り締まりを要求したと伝わり、嫌気された。
上海B株指数は0.15%安の250.70ポイントと5営業日ぶりに反落、深センB株指数は0.14%安の1163.26ポイントと反落した。