■JDドットコム（09618）：『香港経済日報』によると、6月1−18日まで開催したセールイベント、「618」セールの受注額が前年同期比28％増の3438億元に上り、過去最高を記録した。

■太古A（00019）：2021年上半期の業績見通しを上方修正し、経常損益が赤字にならないとの予測を示した。3月に2020年12月本決算を発表した際は、赤字に転落する見通しを示していた。

■キャセイ・パシフィック（00293）：2021年上半期の赤字が2020年上半期や下半期と比べて縮小する見通しを明らかにした。新型コロナの防疫措置で旅客輸送能力は1桁台に制限された中、20年から実施しているコスト削減と、好調な貨物運輸が赤字縮小に寄与した。

　週明け21日の香港市場は売りが先行するか。米連邦準備理事会（FRB）が利上げ開始を前倒しするとの観測が強まる中、投資家のリスク選好姿勢が弱まりそうだ。ブラード米セントルイス連銀総裁は18日、CNBCのインタビューで最初の利上げが2022年中になるとの見解を示した。16日の米連邦公開市場委員会（FOMC）で示した23年の利上げ開始予想より早まる可能性があり、金融政策の早期正常化で株式市場への資金流入が細ることが意識されるだろう。

　前週末のNY市場でダウ平均は533米ドル安と5日続落。足元で買われていた景気敏感株が大きく下げたほか、金融株なども売られた。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は反落した。19日の香港株の米国預託証券（ADR）は、主力株ではHSBC（00005）、テンセント（00700）、中国建設銀行（00939）、AIAグループ（01299）、アリババ集団（09988）がそろって香港終値を下回って引けた。香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を約160ポイント下回って寄り付くことになる。

　きょうは中国本土で6月の最優遇貸出金利（LPR、ローンプライムレート）が発表される。5月は1年物と5月物がともに2020年5月から13カ月連続の据え置きだった。

　18日の米株式市場で、中国ネット・IT株は総じて軟調。中国のネット通販最大手アリババ集団（BABA）が前日比0.33％高の212.30米ドルと続伸。中国の検索エンジン最大手、百度（BIDU）も0.42％高の186.34米ドルと続伸した。主な中国関連ネット・IT株の18日終値は次の通り。

　■アリババ集団（BABA）：212.30米ドル（+0.33％）
　■百度（BIDU）：186.34米ドル（+0.42％）
　■トリップ・ドットコム（TCOM）：36.88米ドル（-1.02％）
　■JDドットコム（JD）：71.62米ドル（-2.56％）
　■ウェイボー（WB）：47.55米ドル（-1.21％）
　■ネットイース（NTES）：107.41米ドル（-3.10％）
　■モモ（MOMO）：14.80米ドル（-2.18％）
　■レンレン（RENN）：11.39米ドル（-0.09％）
　■捜狐（SOHU）：18.51米ドル（+4.99％）
　■チーター・モバイル（CMCM）：2.23米ドル（-2.19％）
　■テンセント・ミュージック（TME）：15.09米ドル（-1.05％）