18日のNY株式相場は下落。ブラード米セントルイス連邦準備銀行総裁がCNBCのインタビューで最初の利上げが2022年中になるとの見解を示したことで早期利上げ観測が強まった。ダウ平均は、ブラード総裁の発言を受けて200米ドル以上下落してスタートすると、終盤に551米ドル安まで下落幅を広げ、533.37米ドル安(-1.58%)と大幅に5日続落して終了した。S&P500も1.36%安まで下落し、1.31%安と4日続落して終了。ハイテク株主体のナスダック総合も0.92%安と反落したが、下落率は限定的だった。早期利上げ観測の高まりで米2年債利回りは一時0.284%まで上昇し、0.254%と前日比0.04%上昇して終了した一方、米10年債利回りは1.443%と前日比0.07%の大幅低下。長短金利差縮小で金融株が軒並み安となった。原油相場が上昇する中、エネルギー株も軒並み下落した。
S&P500の11セクターはエネルギー、公益、金融が2%超下落し、生活必需品、素材、不動産、資本財なども1%超下落。一般消費財とITが1%未満の下落にとどまったが、全11セクター下落となった。センチメントは悪化。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日比+2.95の20.70ポイントと終値で5月19日以来の水準に上昇した。
週間ではダウ平均が3.45%安と2週続落。下落率は昨年10月以来の大きさとなった。S&P500は1.91%安と4週ぶりに反落し、ナスダック総合も0.28%安と5週ぶりに反落した。業種別ではITが週間で0.09%高と唯一上昇し、一般消費財も0.07%安と小幅安にとどまったが、素材が6.31%安、金融が6.21%安、エネルギーが5.21%安となり、資本財、公益が3%超下落、生活必需品、不動産も2%超下落した。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 33622.70 33622.70 33271.93 33290.08 -533.37 -1.58
S&P500 4204.78 4204.78 4164.40 4166.45 -55.41 -1.31
NASDAQ 14096.93 14129.22 14009.04 14030.38 -130.97 -0.92
CME225先物 29135.00 29220.00 28410.00 28515.00 -415.00 -1.43
FT100 7017.47 7017.47 7017.47 7017.47 -135.96 -1.90
DAX 15720.52 15736.93 15426.76 15448.04 -279.63 -1.77
為替(ドル/円) 110.24 110.47 109.93 110.20 -0.05 -0.04
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載