18日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小反落。終値は前日比0.01%安の3525.10ポイントだった。深セン成分指数は0.77%高の14583.67ポイントと続伸した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆101億5900万元だった。
上海総合指数は方向感に乏しい展開。安く寄り付いた後、前場はマイナス圏でもみ合ったが、心理的節目の3500ポイントに近づく水準で底値の堅さが意識されると、後場半ばに上向きに転じ、プラス圏へ急浮上。ただ、週末を前に買いの勢いは限られ、結局は前日終値をわずかに下回る水準で引けた。米中関係を巡っては強弱の材料が入り交じる中、売買が交錯した。米国のサリバン大統領補佐官が17日、バイデン米大統領と中国の習近平国家主席の対面または電話での会談を検討していることを明らかにした一方、米連邦通信委員会(FCC)は中興通訊(
000063)など中国企業5社の通信機器の認証を今後禁じる規制案を公表したほか、バイデン米政権が中国製アプリへの規制を強化すると外電が伝えた。
セクター別では、石炭、石油、科学肥料が売られたほか、酒造、銀行、保険も安い。半面、航空機製造・宇宙関連、自動車の一角が堅調。
A株市場では、豚肉先物価格の下落を嫌気して養豚関連の河南双匯投資発展(
000895)、牧原食品(
002714)が安い。小売チェーン運営の永輝超市(
601933)、酒造大手の貴州茅台酒(
600519)、瀘州老窖(
000568)が売られた。紫光(
000938)、浙江水晶光電科技(
002273)などテクノロジー株の一角もさえない。半面、自動車メーカーの上海汽車集団(
600104)、重慶長安汽車(
000625)、広州汽車集団(
601238)、BYD(
002594)や、自動車部品メーカーの寧波均勝電子(
600699)がそろって大幅高。音声認識技術大手の科大訊飛(
002230)、通信設備の中興通訊が上昇した。
上海B株指数は0.17%安の251.07ポイントと4営業日続落、深センB株指数は0.14%高の1164.90ポイントと反発した。