18日の香港市場は上値の重い展開か。15−16日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)で2023年までに2回の利上げの可能性が示されたことを受け、市場では投資家のリスク選好姿勢が弱まっており、積極的な買いにつながる材料が見当たらない中、引き続き相場の重しとなりそうだ。
17日のNY株式相場は高安まちまち。長期金利の低下を受けてハイテク株が買われたが、金融株が売られたほか、商品先物相場の全面安を受けて素材、エネルギー株も軒並み安となった。商品相場の急落に加え、経済指標もやや軟調。前週分の新規失業保険申請件数は、前回の37.5万件から41.2万件に悪化し、市場予想の35.9万件を上回った。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、HSBC(
00005)や中国工商銀行(
01398)が香港終値を下回って引けた半面、テンセント(
00700)やアリババ集団(
09988)が上回って引けた。
一方、米国のサリバン大統領補佐官は17日、バイデン米大統領と中国の習近平国家主席の対面または電話での会談を検討していることを明らかにした。10月にイタリアで行われる20カ国・地域(G20)首脳会議での設定も検討されており、米中関係の改善への期待が強まりそうだ。