17日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日ぶりに反発。終値は前日比0.21%高の3525.60ポイントだった。深セン成分指数も1.23%高の14472.37ポイントと4営業日ぶりに反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8919億4000万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いた後、序盤に上昇に転じた。次第に上げ幅を縮小し、後場に入るとマイナス圏に沈む場面もあったが、再び切り返してプラス圏で取引を終えた。前日まで3営業日続落で約3週ぶり安値を付けていたこともあり、買い戻す動きが広がった。ただ、中国国家統計局が前日発表した5月の小売売上高と鉱工業生産、固定資産投資の伸び率がそろって前月から鈍化し、市場予想を下回ったことや、米連邦公開市場委員会(FOMC)で米国の早期利上げの可能性が示唆されたことが投資家心理を悪化させて伸び悩んだ。
セクター別では、酒造や電子部品が高い。材料や水運、造園、電子ITなども買われた。半面、保険が全面安。石油や貴金属なども売られた。
A株市場では、半導体子会社の分離上場計画を株主総会で承認したBYD(
002594)や大手LED用チップメーカーの三安光電(
600703)がストップ高。ハイテク株の科大訊飛(
002230)や紫光国芯微電子(
002049)、家電メーカーのコンカ(
000016)も高い。半面、教育サービス会社の中公教育科技(
002607)がストップ安。大手鉄鋼メーカーの宝山鋼鉄(
600019)や大手自動車部品メーカーの華域汽車系統(
600741)、大手総合保険会社の中国太平洋保険(
601601)も下げがきつい。
上海B株指数は0.53%安の251.49ポイントと4営業日続落、深センB株指数は0.02%高の1163.25ポイントと反発した。