16日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比0.70%安の28436.84ポイントだった。中国企業指数は0.99%安の10562.97ポイント。メインボードの売買代金は概算で1383億5000万HKドル。
ハンセン指数は前日の米株安の流れを引き継ぎ、安く始まった。序盤に一時プラス圏に浮上する場面があったものの、再びマイナス圏に沈むと次第に下げ幅を拡大。終値は5月24日以来の安値を連日で更新した。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控え、持ち高を調整する売りが優勢だった。きょうの中国本土相場が下げ、相互取引制度を通じた本土投資家による香港株の売買は売り越し。終盤に中国国家統計局が発表した5月の小売売上高と鉱工業生産、固定資産投資の伸び率がそろって前月から鈍化し、市場予想を下回ったことも投資家心理を悪化させた。セクター別では、素材や医療・ヘルスケア、工業が下げ、金融が上げた。
ハンセン指数構成銘柄では、前週にハンセン指数の構成銘柄となったBYD(
01211)、信義光能(
00968)、碧桂園服務(
06098)がそろって下落。医薬品株の石薬集団(
01093)と中国生物製薬(
01177)、薬明生物技術(
02269)は続落した。ビール大手のバドワイザーAPAC(
01876)、生活情報サイト運営の美団(
03690)も安い。半面、大型金融株の中国工商銀行(
01398)、HSBC(
00005)、AIAグループ(
01299)、中国銀行(
03988)、中国建設銀行(
00939)が上昇した。前日下げた石油株のペトロチャイナ(
00857)は買い戻された。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は1.64%安の7830.67ポイントと続落。微盟集団(
02013)、金蝶国際ソフト(
00268)、汽車之家(
02518)の下げがきつい。一方、前日安かった衆安在線財産保険(
06060)が買われた。