16日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日続落。終値は前日比1.07%安の3518.33ポイントだった。深セン成分指数も2.57%安の14295.93ポイントと3営業日続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9322億1300万元だった。
上海総合指数はほぼ終日、マイナス圏で軟調に推移した。前日に約3週ぶり安値を付けた後とあって、序盤にプラス圏に浮上する場面もあったが、勢いは続かず、大引けにかけて徐々に下げ幅を拡大した。前日の米株安が嫌気されたほか、大引け後に小売売上高や鉱工業生産など5月の主要経済指標の発表を控えて様子見ムードも広がり、相場の重しとなった。指数は結局、連日で5月24日以来、約3週ぶり安値を付けてきょうの取引を終えた。セクター別では、造船が全面安となったほか、非鉄金属、建材、自動車などが売られた。半面、石油、証券、銀行などが買われた。
A株市場では、中国アルミ(
601600)や江西銅業(
600362)、洛陽モリブデン(
603993)などが売られた。中国当局が備蓄を放出するとの情報や、先物取引を巡る調査に関する報道が嫌気された。世界的な車用半導体不足を受け、多くのメーカーが生産停止を余儀なくされていると伝わり、東風汽車(
600006)やBYD(
002594)も大幅安。経営陣3人が一部保有株を売却する方針を明らかにした長城汽車(
601633)はストップ安を付けた。半面、原油先物価格の上昇を受けて中海油田服務(
601808)やペトロチャイナ(
601857)が買われた。
上海B株指数は0.62%安の252.82ポイントと3営業日続落、深センB株指数は0.88%安の1162.96ポイントと反落した。