連休明け15日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前営業日比0.71%安の28638.53ポイントだった。中国企業指数は0.76%安の10668.93ポイント。メインボードの売買代金は概算で1436億9000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた後、ほどなくしてマイナス圏に沈んだ。NY市場でS&P500が連日で最高値を更新した流れで買いが先行したものの、勢いは弱かった。台湾海峡や新疆ウイグル自治区の人権問題などを明記した主要7カ国首脳会議(G7サミット)の共同声明に中国は強く反発し、米中対立のさらなる激化に対する警戒感が重荷となった。もっとも、28500ポイント付近で下げ渋るとやや戻し、後場は狭いレンジでもみ合った。あす16日に発表する5月の中国主要経済指標や、16日まで開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたい投資家心理から、次第に様子見気分が強まった。
ハンセン指数構成銘柄では、電動工具メーカーの創科実業(
00669)、医薬品受託開発の薬明生物技術(
02269)の下げが目立った。碧桂園(
02007)、中国海外発展(
00688)など本土不動産株や交通銀行(
03328)など本土金融株が軟調。半面、会長が小米集団(
01810)と自動車製造で提携することに言及した自動車・電池メーカーのBYD(
01211)や民営自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が約5%の大幅高。スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)、スポーツ用品メーカーの安踏体育用品(
02020)も大きく買われた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は0.38%安の7961.02ポイントと反落。衆安在線財産保険(
06060)、汽車之家(
02518)の下げがきつい。京東健康(
06618)が5営業日ぶりに反落した。半面、万国数拠(
09698)、華虹半導体(
01347)、金蝶国際ソフト(
00268)、BYDエレクトロニック(
00285)などが堅調だった。