連休明け15日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前営業日比0.92%安の3556.56ポイントだった。深セン成分指数も0.86%安の14673.34ポイントと続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆5億2300万元だった。
上海総合指数は小安く寄り付いた後、ほどなくして下げ幅を拡大。一気に3550ポイントまで下げるとその後はもみ合った。後場に入り少し下げ幅を縮小する場面もあったが、勢いは限られ、結局5月24日以来、約3週ぶり安値を付けて取引を終えた。G7サミットやNATOサミットでの共同声明を受けて、米国など西側諸国と中国の対立激化への懸念が投資家心理を悪化させた。また、あす16日に5月の主要経済指標が発表されることもあり、様子見ムードが広がった。
セクター別では、保険が全面安。非鉄金属や鉄鋼、繊維・アパレル、化学肥料、製紙なども売られた。半面、軍需関連や酒造、電子部品、通信が堅調だった。
A株市場では、大株主の持ち株売却を嫌気して中国家電量販店大手の蘇寧易購集団(
002024)がストップ安。復星集団傘下の製薬会社である上海復星医薬(
600196)やアルミ大手の中国アルミ(
601600)も6%超下げた。鋼板生産大手の本鋼板材(
000761)、大手金鉱会社の紫金鉱業集団(
601899)、免税店運営の中国旅遊集団中免(
601888)も下げがきつい。半面、光学フィルムメーカーの浙江水晶光電科技(
002273)がストップ高。自動車関連の浙江世宝(
002703)や上海汽車集団(
600104)、音響機器・電子部品メーカーの歌爾(
002241)も高い。
上海B株指数は0.84%安の254.41ポイントと続落、深センB株指数は0.37%高の1173.24ポイントと反発した。