11日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は8営業日ぶりに反発。前場終値は前日比0.39%高の28851.00ポイントだった。中国企業指数は0.13%高の10729.73ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で682億7000万HKドル。
ハンセン指数は高く始まった後、ほどなく前日終値付近まで戻す場面もあったものの、その後は持ち直し、プラス圏で堅調に推移した。注目された米国の5月消費者物価指数(CPI)は市場予想を上回る強い結果となったが、米長期債利回りが低下する中、前日のNY市場で主要3指数が上昇した流れを引き継いだ。ただ、中国本土市場の下落が嫌気されたほか、あすから始まる端午節連休を前に持ち高調整の売りも広がり、相場の重しとなった。
個別では、原油先物価格が2年超ぶりの高値を付けていることを受け、ペトロチャイナ(
00857)やCNOOC(
00883)、シノペック(
00386)が買われたほか、美団(
03690)や瑞声科技(
02018)も買われた。海南自由貿易港法の可決を好感し、海南美蘭国際空港(
00357)は5%近く上げた。半面、中国生物製薬(
01177)やアリババ集団(
09988)の下落が目立った。