10日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比0.54%高の3610.86ポイントだった。深セン成分指数は1.19%高の14893.59ポイントと続伸。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で1兆22億6300万元だった。
上海総合指数はおおむねプラス圏でもみ合った。小安く寄り付いたものの、ほどなくして切り返し、心理的節目の3600ポイントを回復。上海で「陸家嘴フォーラム」が開かれる中、政策期待から買い戻しの動きが続いた。「陸家嘴フォーラム」の開幕式がきょう行われ、中国銀行保険監督管理委員会の郭樹清主席や中国人民銀行の潘功勝副行長などが講演した。ただ、端午節連休や、5月の金融統計、主要経済指標の発表を控えていることもあり、上値は重く、買いの勢いは限られた。
セクター別では、ソフトウエアサービス、電子・IT、通信キャリア、防犯設備が高い。半面、保険が全面安。石油、観光・ホテル、酒造も売られた。
A株市場では、単結晶シリコンメーカーの隆基緑能科技(
601012)、製薬の江蘇恒瑞医薬(
600276)、上海復星医薬(
600196)や、テクノロジーの用友網絡科技(
600588)、科大訊飛(
002230)の上昇が目立った。自動車・電池メーカーのBYD(
002594)は6%の大幅高。一部製品の値上げを発表した監視カメラ大手の杭州海康威視数字技術(
002415)も買われた。半面、保険大手の中国太平洋保険(
601601)、中国人寿保険(
601628)、新華人寿保険(
601336)や、百貨店運営の王府井集団(
600859)、養豚関連の新希望六和(
000876)が逆行安となった。
上海B株指数は0.67%高の257.49ポイントと3日続伸、深センB株指数は0.21%高の1169.30ポイントと続伸した。