9日のNY株式相場はやや軟調。翌日の米5月消費者物価指数(CPI)の発表を控え、上値の重い展開が続いた。クリーン・エネルギー・フューエル(+31.52%)など一部の「ミーム銘柄」が急騰した一方、金融、資本財、素材などの景気敏感株が軟調。ダウ平均は朝方に54ドル高まで上昇後、152.68米ドル安(-0.44%)と3日続落して終了。S&P500も前日に続いて終値の史上最高値を上回ったものの、0.18%安と反落して終了。ハイテク株主体のナスダック総合も0.09%安とわずかながら4日ぶりの反落となった。
翌日発表のCPI待ちの展開が続いた。5月12日に発表された4月CPIは前年比+4.2%と市場予想+3.6%を大きく上回り2008年以来の高い伸びとなったことで早期テーパリング開始懸念が強まった。5月CPIの市場予想は+4.7%と引き続き高い伸びが見込まれており、予想以上に加速した場合は量的緩和策の早期縮小観測が再び高まることが懸念されている。センチメントはやや悪化。投資家の不安心理を示すVIX指数は17.89ポイントと、前日の17.07、前々日の16.42から2日連続で上昇した。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 34626.16 34654.67 34439.37 34447.14 -152.68 -0.44
S&P500 4232.99 4237.09 4218.74 4219.55 -7.71 -0.18
NASDAQ 13980.23 14003.50 13906.45 13911.75 -13.16 -0.09
CME225先物 28975.00 29015.00 28765.00 28825.00 -15.00 -0.05
FT100 7081.01 7081.01 7081.01 7081.01 -14.08 -0.19
DAX 15642.74 15669.14 15505.15 15581.14 -59.46 -0.38
為替(ドル/円) 109.49 109.65 109.22 109.61 0.11 0.10
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。