9日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比0.32%高の3591.40ポイントだった。深セン成分指数は0.01%高の14718.40ポイントと3日ぶりに反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8810億3200万元だった。
上海総合指数は小安く寄り付いた後、序盤は前日終値付近でもみ合ったものの、その後はプラス圏で推移した。米中の関係悪化や新型コロナウイルスの感染拡大などが警戒されたが、指数は前日に約2週ぶり安値を付けた後とあって、買い戻す動きが広がった。ただ、心理的節目の3600ポイントに近づく場面では上値の重さも目立ち、後場に入って上げ幅を縮小した。寄り付きと同時に発表された5月の物価統計は、消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回ったが、生産者物価指数(工業製品出荷価格:PPI)は市場予想を上回った。セクター別では、石炭と石油がほぼ全面高となったほか、化学繊維や鉄鋼も買われた。半面、造船や酒造、証券、医療などが売られた。
A株市場では、原油先物相場の上昇を受けてペトロチャイナ(
601857)やシノペック(
600028)が買われたほか、端午節の連休を前に桂林旅遊(000978)や雲南旅遊(
002059)も買われた。会長による自社株式の追加取得計画を明らかにした永輝超市(
601933)は反発した。半面、万達電影(
002739)や北京燕京ビール(
000729)、上海復星医薬(
600196)、華泰証券(
601688)などの下落が目立った。
上海B株指数は0.41%高の255.78ポイントと続伸、深センB株指数は0.47%高の1166.85ポイントと反発した。