8日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日ぶりに反落。終値は前日比0.54%安の3580.11ポイントだった。深セン成分指数は0.98%安の14716.98ポイントと続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9854億200万元だった。
上海総合指数は小安く寄り付いた後、一時上昇に転じて心理的節目の3600ポイントを回復したが、再び節目を割るとマイナス圏に沈んだ。後場に入ると下げ幅は拡大。結局5月24日以来、約2週間ぶり安値で取引を終えた。広東省での新型コロナウイルスの感染拡大や米中対立の先鋭化が引き続き相場の重荷となった。また、中国では明日に物価統計、10日に金融統計がそれぞれ発表される予定で、結果を見極めようと様子見ムードが広がった。セクター別では、前日に買われた酒造が大幅安。非鉄金属や食品飲料、医療、化学繊維なども下げた。半面、軍需が大幅高。宝飾品や繊維・アパレル、金融なども買われた。
A株市場では、ワイン最大手の張裕ワイン(
000869)がストップ安。ほかにも酒造株の瀘州老窖(
000568)や江蘇洋河酒廠(
002304)、宜賓五糧液(
000858)、貴州茅台酒(
600519)が大幅安。セキュリティー機器メーカーの浙江大華技術(
002236)も大きく下げた。半面、ゴムパッキン製造会社の安徽中鼎密封件(
000887)がストップ高。5月の自動車販売台数を発表したBYD(
002594)や原薬メーカーの山東新華製薬(
000756)が6%超上げたほか、自動車部品メーカーの浙江世宝(
002703)も大きく買われた。
上海B株指数は0.44%高の254.74ポイントと3営業日ぶりに反発、深センB株指数は0.89%安の1161.37ポイントと8営業日ぶりに反落した。