8日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は5営業日続落。前場終値は前日比0.35%安の28685.50ポイントだった。中国企業指数は0.48%安の10697.06ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で650億HKドルだった。
ハンセン指数は反発して寄り付いた。前日まで4営業日続落し、約2週間ぶり安値で終えただけに、自律反発を狙った買いが先行。ただ、中盤にマイナス圏に沈むと、その後は小安い水準でもみ合った。積極的な材料に乏しいなか、買いの勢いは続かなかった。バイデン米大統領の中国に関する米紙への寄稿に対し、中国外交部の汪文斌報道官が定例会見で内容を批判した発言が伝わり、米中対立の先鋭化に対する懸念が重荷となった。
個別では、スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)、医薬品メーカーの信義光能(
00968)、前日からハンセン指数構成銘柄に加わった信義光能(
00968)が安い。美団(
03690)、阿里健康(
00241)、アリババ集団(
09988)などネット関連株の一角が軟調。半面、5月の自動車販売台数を発表した吉利汽車(
00175)、BYD(
01211)や、本土不動産株の中国海外発展(
00688)、碧桂園(
02007)、華潤置地(
01109)が買われた。