週明け7日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比0.21%高の3599.54ポイントだった。深セン成分指数は0.06%安の14862.60ポイントと反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9491億9200万元だった。
上海総合指数は終日、方向感を欠く値動きとなった。前週末の米株高を好感して前場はプラス圏での推移も目立ったが、中国の税関総署が発表した2021年5月の米ドル建て貿易統計で輸出が前年同月比27.9%増となり、市場予想の32.1%増を下回り、前月の32.3%増から伸び率が減速したことを受け、中盤はマイナス圏で推移した。ただ、新型コロナウイルスワクチンの接種進展を受けた世界景気の回復期待から相場の先高観は根強く、終盤にプラス圏に浮上した。指数は一時、心理的節目の3600ポイントに到達する場面もあったが、終値で同節目にのせることはできなかった。セクター別では、酒造や電子IT、通信などが買われた半面、航空・空港運営、鉄鋼、不動産などが売られた。
A株市場では、中国国際コンテナ(
000039)や北京燕京ビール(
000729)の上昇が目立ったほか、原油先物価格の上昇を受けてペトロチャイナ(
601857)やシノペック(
600028)も買われた。半面、重慶長安汽車(
000625)や牧原食品(
002714)が売られた。隆基緑能科技(
601012)は中国ガス(
00384)と新エネ事業で戦略提携を締結したと伝わったが、2%近く下げた。
上海B株指数は0.38%安の253.62ポイントと続落、深センB株指数は0.21%高の1171.76ポイントと7営業日続伸した。