4日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日続落。終値は前日比0.17%安の28918.10ポイントだった。中国企業指数は0.20%安の10805.64ポイント。メインボードの売買代金は概算で1929億9000万HKドルだった。
ハンセン指数は安く寄り付き、序盤に下げ幅を拡大。前日の米市場で、米長期金利の上昇を受けてハイテク・グロース株が下落した流れを引き継いだ。バイデン米大統領が3日、米国人による中国企業への株式投資を禁じる措置を拡大する大統領令に署名したことで、米国と中国の対立先鋭化に対する警戒感が改めて強まった。ただ、ハンセン指数は50日移動平均(大引け時点28678.18ポイント)に近い水準では下げ渋り、中盤には一時プラス圏に浮上。前日割り込んだ心理的節目の29000ポイントを回復する場面もあった。セクター別では、素材や不動産・建設、情報技術が下げた半面、通信、工業が上げた。
ハンセン指数構成銘柄では、ハイテク株のテンセント(
00700)、小米集団(
01810)、美団(
03690)が売られ、相場の重荷だった。外食の海底撈国際(
06862)、電動工具メーカーの創科実業(
00669)は続落した。医薬品株の中国生物製薬(
01177)と石薬集団(
01093)はともに下げた。一方、前日売られた自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が6.21%高。香港繊維株の申洲国際集団(
02313)、香港不動産株の恒基兆業地産(
00012)も買われた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は0.84%安の8095.64ポイントと3日続落。万国数拠(
09698)と新東方在線科技(
01797)が大幅に続落した。一方、BYDエレクトロニック(
00285)が大きく反発した。