4日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日ぶりに反発。終値は前日比0.21%高の3591.84ポイントだった。深セン成分指数も0.74%高の14870.91ポイントと3日ぶりに反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9374億5600万元だった。
上海総合指数は、前場はマイナス圏での推移が目立ったが、後場はプラス圏での推移が目立った。新型コロナウイルスワクチンの接種進展で世界経済が回復に向かうとの期待から相場の先高観は根強く、心理的節目の3600ポイントを回復する場面もあった。ただ、米雇用統計の発表をきょう夜に控えて様子見ムードが広がったほか、バイデン米大統領が米国人による中国企業への株式投資を禁じる措置を拡大する大統領令に署名したことも嫌気され、上値は重かった。セクター別では、酒造と保険が全面高となったほか、電子部品や証券、銀行も買われた。半面、石油、石炭、鉄鋼が売られた。
A株市場では、今年2月に開かれた全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会で印紙税率の引き下げが審議されたと伝わり、西南証券(
600369)がストップ高をつけたほか、光大証券(
601788)や国信証券(
002736)、中信証券(
600030)も買われた。BYD(
002594)や招商銀行(
600036)、中国人寿保険(
601628)などの上昇も目立った。半面、5月の不動産販売額が6%減だった万科企業(
000002)が1%超下げたほか、上海国際港務(
600018)や歌爾(
002241)の下落も目立った。
上海B株指数は0.86%安の254.59ポイントと6営業日ぶりに反落、深センB株指数は0.05%高の1169.35ポイントと6営業日続伸した。